京都・嵐山 坐禅のすゝめ
寒さが深まるに連れ、
お布団の誘惑にも抗いがたくはなるけれど、たまには早起きしてみてはいかがだろうか。
スティーブ・ジョブズやマイケル・ジョーダンが禅に傾倒していたなど、近年逆輸入的に関心が高まっている、禅。
禅といえば坐禅。
Wikipediaで坐禅を検索してみると・・・
【坐禅】
日本での坐禅は宗教・宗派とは無関係に精神鍛錬として認識され、寺などで僧が監視している中で坐禅を行う形をとる修行…(中略)
黙想・瞑想するのではなく、自我を極力排除して、自我以外の存在を全感覚で受動的に感じ取る事によって、自我以外の存在に縁取られた自我自体の認識へと立ち返る…(略)
このハードルの高さ。ナウにトレンディにファッショナブルに、
ZENがCOOLなんだぜ、なんて言っている場合ではない。
今回はタイトルにもある通り、嵐山の天龍寺の坐禅会に参加した。
天龍寺の場合、坐禅20分を2セット行ったのち、希望者はありがたいお話を聞くことが出来る。なお2セット目は、希望すれば例の木の棒(警策という)にて背を打って頂くことも可能だ。まぁバスケ部かなんかで、ミニゲーム2回やったのち、監督からの長いお話があるような、そんな感じ。
せっかくなのでどんな感じだったか書いておく。
1セット目~
寒い、寒い、足痛い、寒い、少しだけ無心、腰痛い、寒い、終わり。寒い。
2セット目~
叩いている様子が気になって、2人のお坊さんはどちらが叩くのが上手なのか気になって、昼食べる予定のカレーのことが気になって、終了。
ありがたいおはなし~
睡眠も削り風呂にも入らず
極寒の中1週間昼夜を通して坐禅を組み続ける、という修行の話を聞いて、
仏門に帰依しなかった自分を心から褒める。そして眠い。(←この罰当たりめ)
いかがだろうか。
これだけ偉そうに禅を紹介し出したにも関わらずお読み頂いた通り
自我なんて微塵も排除できなかったし、
自我以外の存在に縁取られた自我自体の認識にも立ち返れなかった。
とはいえ、観光客が増える前の朝の時間帯、
嵐山の凜として澄んだ空気の中で坐禅を組むという体験は、慌ただしい毎日にあってとても贅沢な体験に感じられた。
坐禅の魅力が伝わったかはともかく、
嘘を書くわけにもいかないし、きっと皆さまはこんなに煩悩にまみれていないはずなので、ぜひお試しを。
そして座禅会には、
1人か2人くらい、プロが混じっている。うまく形容出来ないけど、見ればきっと分かるはず今に空中に浮くんじゃないかって感じ。
探してみると、
「おぬし、只者ではないな」気分味わえて楽しいかと。
毎週第2日曜 9:00~10:00
嵐山 天龍寺 友雲庵
http://www.tenryuji.com/event/